[幸side]

その日私はなんとなく

立ち入り禁止

の神社に入った。

なんとなく

1人になりたかった。

ん?!?!

先客あり?!?!

でも遠くから見てもわかる。

超が付くほど美男だ。

その美男は

私に気づきた。

「隣。」

「えっ?」

「座れば?」

「あ、うん。ありがとう」

こんな会話をした。

「名前は?」

そう聞かれた。

私は自分の名前がだいっきらいだ。

だって“幸せ”とかいて幸(さち)

と読むんだから。

それでも

聞かれた以上

答えないわけにもいかない。