幸せそうに頬張る彼はこんな時だけ少し幼く見えて そっと彼の服の端を握るとそれに気づいた彼は私の頭を優しく撫でた 食べ終えると指先に残った油分を床に落ちていたティッシュを箱から1枚引き抜くと拭って捨てた 美樹さんにお礼言っといて そう言ってまた西の部屋に戻る彼 私は知っている西の部屋にあるあの絵を いちばん日の当たらない場所 大切に保管されている あの絵