何か合う飲み物はないかと探したが結局何もなかったため仕方なくミネラルウォーターをグラスに注いで焼きたてのそれを頬張る彼の元に持って行く
座りもせずに立ったまま食べる彼に並んでテーブルに体重をかけてもたれ掛かる
こうして隣に並ぶと彼の大きさを実感する
同級生の男子達とは違う骨格
ひとより大きめな手に節高な指、がっしりとした太い首、筋肉に覆われた肩先
いつからだろうこうして彼のことを男として意識するようになったのは
またそれと同時に気づいたこともある
気づいてしまったといったほうが正しいかもしれない