キーンコーンカーンコーン


朝の会のチャイムがなって
クラスのみんなは自分の席についた。

わたしはいつものようにジッと
教室の前側のドアを見つめる。


..................。


あれ?おかしいな。


いつもはチャイムがなると同時ぐらいに
担任の先生は
教室に入ってくる。


だけど、今日はまだ来ない、


どうしたんだろう?

わたしは
ドアから目を離さず見つめていた

すると、カタッと少し音を立て
ドアが開き始めた。



ガラガラと音を立てて
教室のドアが完全に開いた


..................っ


その瞬間わたしは息を飲んだ。





彼のあまりの美しさに






わたしの驚きとは裏腹に
先生はせかせかと話し始めた


「 おくれて申し訳ない、
少し用事があってね、、
................。
まぁ、そんなことは置いておいて
今日はみなさんに新しいクラスメイトを
紹介しましょう。」


先生の方をみて微笑むと転校生は

少しだけ口を動かした。



「 大山田 蓮です。」



心地よくてよく通る声。


わたしはその声にさえも息を飲む。

なんて美しい声なんだろう。


吸い込まれそう。


クラスメイトのみんなも
うっとりしている。

男子でさえも.........


「 僕はあの空いている席に
座ったらいいですか?」


彼はわたしの隣の空いている席を指差した。


「 あ、そうですね。
そこそこ、
.........。
どうぞ座って?」


先生がいい終わる前に

彼はわたしの隣の机までつかつかと歩いてきた。


ドキドキと鼓動が早くなる