「綾人ー」
「どした?」
綾人は、眼鏡を外し、明るい表情で俺を手招きして呼んでくれた。
ほっと心が安らぐ。
「俺さ……昭尋に何かしたかな」
「何かって、何で?」
「昭尋が冷たいっていうか。昨日気になってメールしたけど返信なくて」
「朝は?」
「ずっと机に伏せてた」
綾人は眉間に皺を寄せた。
「冷たいってどういう風に?」
「返事があぁ、とかそんな感じばっかで」
更に首を傾げる。
「昭尋が史恩の事嫌いになるとは思えないけど」
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…