沈黙が際立つ中で、俺の家の車が先に来た。
昭尋の家は遠い。
だから昭尋は電車通。
俺は自転車通。
俺の家もなかなか遠いんだけど、家から駅も遠いから……泣く泣く自転車通だ。
「じゃぁ昭尋、バイバイ」
「あぁ」
……そっけない。
やっぱりおかしいな、と思いつつ俺は帰った。
俺、何か悪いこと言ったんだろうか。
部活が楽しいっていうのは本当だし。
周りとも上手くいっている。
だから俺には何が昭尋の機嫌を損ねているのか、全く分からなかったんだ。
まさか昭尋が今にも爆発しそうだったなんて知らなくて。
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