「なら月曜日に灘先生に入部届けもらうといいよ」
顧問の灘先生は、かなり怖いけど元気でユーモアのある女の先生だ。
「そうする」
「え、千葉くん入ってくれるの?」
向かい側に座っていた先輩たちが問いかけてきた。
電車の中は、田舎だからガラガラだから……聞こえたのだろう。
「よろしくお願いします」
すると、みんなが喜んでくれた。
当時の部長の先輩は、部員の前では無口だけど、実力のある先輩。
たまに友達同士で騒いでいるのをみてたから、きっとONとOFFを使い分けていたんだろうと思う。
「やりたい競技とかある?」
「あ、マネージャーとか……駄目ですか?」
「マネージャー!?」
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