「…」
何日、経ったんだろ…。
あのおっさんが来る回数を数えてるけど、時間感覚と回数がまるで一致しない…。
「っう…」
体が重い。薬が完全に切れてるだけが理由ではないって分かってるけど…。
何でもいい。毒でもいいから、打ってくれれば少しはまだ動けるのに…。
赤は何かを攻撃し続ける。だから、もし赤が攻撃するものがなくなったら私は動けなくなる。
どうしようもなくめんどくさい体。だから、毒だろうがなんだろうがとりあえず体に入れば赤はそれを分解するために攻撃し、私は動けるようになる。
攻撃するのが一切ない今、手を動かすことさえ憂うつ。
何とか手を動かして捲れてるスカートを直す。
なんか知らないけど、服は脱がされない。脱がされないって言うか、必要に応じて捲られる?
でもまぁ、ほんとに制服着てるだけって感じだけど…。
襖が開く音がする。視線を向ければ、今日も元気そうなおっさん。
「今日はいいものを持ってきたぞ」
何それ。そういいながら昨日は意味わかんない玩具持ってきたくせに。
あれ、昨日だっけ…?
ダメだ本当に日付の感覚が消えてる…。