あれから3日が経った。作戦まで残り2日。
想定外なことが起きた。本当に想定外なこと…。
「朱、よくやったねぇ。ご褒美をあげなきゃね~」
…何でこんなタイミングで。
まさかあいつの言う通りになるなんて…。
妙に吐き気がすると思ったら、まさかねぇ…?
研究者の顔は過去最高に気持ち悪い。今すぐグーパンチして鼻潰したいくらいに…。
というよりまずい。拘束されたらたまったもんじゃない。
「ご飯も栄養あるのにしないとねぇ。あぁ、部屋も変えようか。あんな冷たいことじゃ辛いだろうしねぇ」
っ拘束させるよりまずい!?
「あそこでいいっ」
「えぇ?物好きな」
「おじいさんと、話できなくなる…」
「へぇ。仲良くなったんだ。うーん。それじゃあ、布団を運んであげよう。妊婦さんの意見は尊重しなきゃねー」
セーフ?
よく分からないけどとりあえず助かった…。