「…」
何日目、だっけ…。
薬なんかとうの昔に切れて、もう自由に動けなかった。
そして、胸の痛みはその感覚を狭めながら確実に命を削っていく。
研究者たちはとうにその事に気がついていたのに、特になにもしようとしなかった。
だからそのせいで動けない。痛みから逃れるすべもなく、最近は痛みで意識が飛ぶのはざらだ。
そして今日も、もう2回くらい痛みで意識が飛んでいた。
やっと目を覚ましたのはいいけど、とても起き上がる気にもなれない。
「朱~ご飯の時間だよー」
場にそぐわない、飄々とした言葉と共に現れる研究者は、私が動けなくなるとすぐに世話を焼き始めた。
もちろん地味な攻撃は続行してる。これは私とこいつの我慢比べなのだ。
もちろんそっぽ向いてやった。お前の世話になんか誰がなるか。
「もー。朱は照れ屋さんなんだから」
誰が照れ屋だ。てめぇの頭が腐ってんだろ。
鍵を開けて中に入ってきた研究者は慣れたように私を抱き上げて、スプーンを構える。
うざい。
どっかいきやがれこの野郎…。
顔を背けた。