橙色の光がカーテンに差し込む。
風は音もなく彼の髪を撫でた。
うとうとと寝ている彼は、きっと、あいつだ。
顔はそこそこだが、冷たい目で愛想が良くないと皆から言われ怖がられている。中には目の保養にはアリだとかなんとか言ってる生徒も稀にいる。
先生からはやる気がない子だと良く言われているのを耳にする。手を焼いているようだ。
まあ、そんなこと私にとってはどうでも良いことで、私の学校生活になんの支障もない、ただのクラスメートである。
でも、なぜだろう。
こんなに美しいと思ってしまうのは、、、
夕日のせいかな、、、
夏のせいかな、、、
なんてね。
そんなことより、私は何をしに来たんだという話に戻ろう。