あの日に、言おうとして言えなかったこと…今日なら言えそうな気がするから…言ってもいいかな?

大輔は少し涙ぐんでいた。
それ以上に友樹は泣いていた。

自分がタイムスリップしたきっかけ。
その言葉を聞くことができる。
言おうとしていることはなんとなく分かっていた。
ただ、自分がタイムスリップした事によって消滅してしまったんじゃないか。
そんな不安で頭がいっぱいだったから、その言葉がただただ嬉しかった。

でも、ただ受け身になるのは嫌だった。
今は自分の方が想いが強いと思ったから。

ごめん、先に俺の方から一言だけいいかな?

友樹は涙ながらにそう切り出した。