再び動き始めた爆弾魔。

年末にもかかわらず、事件を恐れた人々は外出や年末年始の旅行を自粛し始める。

クリスマスイヴを境に、街からは人が消え始め、事件は経済にも影響を与え始めた。

標的が公共機関になった事はなかったが、誰もがテロを想像し、巻き込まれまいと出足を鈍らせる。

穏やかな年の瀬を望むのとは裏腹に、灯が消えたような街。

その不満は、犯人を逮捕する事の出来ない警察に向けられる。

いつになったら爆弾魔は逮捕されるのか。

いつまで犯人特定に時間をかけているのか。

無能な警察の失態と揶揄するマスコミも少なくない。