前照灯脇の赤色点滅灯を点滅させ、緊急走行する巽のKATANA。
環を乗せたままだが、急いで現場に向かわなければならない。
「近くの駅でお前を下ろして、すぐ現場に行く。送ってやれないが悪く思うな」
バイクのハンドルを握り締め、走りながら巽が言う。
「気にしないで下さい。お仕事優先ですから」
デートを途中やめにされたにもかかわらず、環は嫌な顔一つしなかった。
「それよりも」
巽の背中を、ギュッと抱き締める環。
世間はクリスマスイヴだ何だと浮かれ気分なのに、そんな事は関係なく、危険な事件現場に駆け付けなければならない。
無事でいてほしい。
怪我なく、環のもとに帰ってきてほしい。
「気を付けて下さいね」
環はバイクを下りるまで、巽の背中を抱き締めて放さなかった。
環を乗せたままだが、急いで現場に向かわなければならない。
「近くの駅でお前を下ろして、すぐ現場に行く。送ってやれないが悪く思うな」
バイクのハンドルを握り締め、走りながら巽が言う。
「気にしないで下さい。お仕事優先ですから」
デートを途中やめにされたにもかかわらず、環は嫌な顔一つしなかった。
「それよりも」
巽の背中を、ギュッと抱き締める環。
世間はクリスマスイヴだ何だと浮かれ気分なのに、そんな事は関係なく、危険な事件現場に駆け付けなければならない。
無事でいてほしい。
怪我なく、環のもとに帰ってきてほしい。
「気を付けて下さいね」
環はバイクを下りるまで、巽の背中を抱き締めて放さなかった。