悪趣味なクリスマスプレゼント。

それが今の所の巽の見解。

「冗談じゃないですよ…」

環のマネージャーは指1本失っているのだ。

本当に冗談では済まされない。

「早く捕まえて下さいね。マネージャーさんの為にも」

「ああ」

縋るような環の表情に、巽は強く頷く。

「それから…」

環の表情が打って変わった。

「私へのクリスマスプレゼントは、横浜の夜景デートがいいです。巽さんのバイクで」

「あぁ?」

胡乱な目をする巽。