だが。

最後のトラップを設置しながら、瀬尾は考える。

ユナボマーは逮捕されたかもしれないが、僕は逮捕されない。

無能な警察に、このトラップを掻い潜って僕を逮捕する事は出来ない。

最後に。

最後の最後に生き残るのは、この僕だ。

僕はユナボマーを超える。

そう考えると、この無人島をもっと鉄壁の要塞にしなければならない。

蟻の入り込む隙間もないような、難攻不落の要塞に。