そのあとは当然部活で。
俺と凌空は部室で練習着に着替える。
既に練習が始まっているため、部室は俺と凌空の2人きり。
男所帯、しかもマネージャーが男の割には、そこそこ綺麗な部室だ。
「色男はつらいね~」
シャツを豪快に脱ぎながら皮肉る凌空に若干イラッとする。
ひとごとだと思いやがって。
「……死語だぞ」
色男って。
言われてもあんまり嬉しくねーし。
「陸部の部長、なかなかのエンターティナーだよなっ。ああゆーのすげー好き!」
そう言う凌空は、第一走者。
ロケットスタートに期待が持てるとかで抜擢されてたが、これはこれで盛り上がりそうだ。