司の家から自転車で5分くらいかかる市立の中学校に着いた。


校舎は小学校のよりもとても大きく北校舎と南校舎がある。

1年生は北校舎の3階という1番遠い教室だ。まぁ、上下関係もあり仕方ないのだろうけど。


昇降口にはクラス表が貼ってある。


「司と同じクラスであります様に。」


心の底から神に願い、ゆっくりと自分の名前と翼の名前を探した。


「見つけた。」


私は1組だ。司の名前を探すと4組だった。


「嘘でしょ。」



私と司は一心同体、運命共同体なはずなのに、はなれてしまったのだ。


少し残念な気持ちを抱えたまま、1組の教室に向かった。