「玖音!!紗久!!」







ガバッ






聞き慣れた女の人の声が聞こえたのと同時に誰かが後ろからお兄ちゃんと私を抱き寄せる。






この声は......








「会いたかったわぁー!!!私の愛しい息子!!娘!!」






「お母さん!!」







振り向けばそこにいたのは満面の笑みを浮かべるお母さん。





と、その後ろで「元気だったかい?」と微笑むお父さんの姿だった。