「フッ、そうか。楓の孫らしい意志の強い答えだ」






真剣な私の瞳を真っ直ぐ捉えたまま、可笑しそうにアルバーロ様は笑っていた。





そして...







「紗久、お前がその身に背負った全てを知る時、もう1度選択する時が来るだろう。その時もお前は同じ選択ができるかな?」







3大魔法使いの貫禄という奴だろうか。




気が遠くなるほど生きてきた者の尊い存在感がこの場を支配する。







「じゃあ、また近い内に会おう、紗久」






そうして、この場を支配する者は闇の魔法と共に姿を消したのだった。