side紗久 「ほんまにごめんな!!紗久ちゃん!!」 目を覚まして先ほどからずっと聞かされているのは学先輩のこの台詞だった。 媚薬を浴びるほど飲まされてしまった私は媚薬により意識を手放し、デロデロ状態だったとろこを怜桜が助けてくれたみたいだった。 で、薬を作った張本人を捕まえて解毒剤を作らせて私に飲ませた......と。 不本意だが、怜桜には感謝だ。 怜桜がいなかったら今頃私の純情は奪われていた。