やっぱり、お兄ちゃんについて来てもらえばよかった。 お兄ちゃんが「紗久ぅ一緒に学校行こうよー」って誘ってきたのを間髪入れずに断ったことを後悔しつつ、トボトボ歩く。 こーなったら意地でも我が校舎にたどり着いてみせる。 「.........」 それにしても周りに人がいない。 周りをどれだけキョロキョロ見渡しても見えるのは立派な建物や、美しく整えられた庭だけ。