side瑞希







階級テストから数日。




学園内に与えられた俺の部屋で俺は1人ただ、コーヒーを飲みながらぼーっと過ごしていた。







「篠原紗久......ね」







懐かしく、聞き覚えのある名字を持つ、不思議な生徒の名前を呟き、その生徒について考える。






実技試験で一瞬見せたあの膨大な魔力。



あれは紗久ちゃんのもので間違いないだろう。





......学園は紗久ちゃんの可能性に気づいているのか?