『全く…あ、そうだ。』
鞄の中を探ってある物を取り出す。
コトッ…
「朱音、これって。」
『うん、私が使ってた白い仮面。
これは元々蒼空を想像して使ってたの。
夢で蒼空に会った時に
「これは必要ないよね」って言われたんだ。
それで起きたら割れてた…。』
蒼空があの時、
なんで持ってたかは分からないけど。
助けてくれた事には変わりない。
「それ無かったら
朱音はここに居ないって事でしょ?
蒼空ちゃんに感謝だぁ!!」
『じゃあ、その感謝を込めて
周りに生えた草を取るよ〜!!』
「「えぇーーーーー!!??」」
燐と愁斗だけが不服の様だ。
『文句言わず取れ!髪の毛毟(むし)るよ!?』
「「は、はーい…。」」
一喝すると大人しく草むしりをし始めた。