『酷い…酷過ぎる!』


そんなに怪力じゃないもん!


「わー!喧嘩しないの!楽しくワイワイでしょ?
ほら!アルバムの空きを埋めるんだから♪」


真白に宥められ、輪の中に入る。


「朱音?」


『ふーんだ!』


腕を組み、顔を背ける。


「ママがおこだぁー!」


「パパのせいぃー!!!」


「うっ…。」


娘に責められ、言葉を詰まらせる類。


いっつも私が振り回されてるんだから
たまには私に振り回されなさい!


「撮るぞー!」


愁斗がカメラをセットしている。


「朱音。」


『………。』


「……後悔しても知らないからな。」


え?


グイッ!


『んんッ!?』


カシャ!


シャッター音が聞こえた。