「誰ぇー!?類にソックリ!」


そっか、皆は翠の顔を知らないのか。


『類のお兄さん!』


「どうも、類の兄の翠です。」


「類に兄なんて居たんですか!?」


皆も呆然としてる。
『双覇』と真白は会ってるんだけどね(笑)


「俺も居ないと思ってたら居た。
それに皆も一度会ってる。」


「記憶にねぇぞ。
こんなにソックリなら忘れねーだろ。」


「うんうん!」


「それにしてもソックリね…。」


『黒男が翠だったの。』


「「「「「く、黒男ーーーー!!??」」」」」


「俺、黒男って呼ばれてたのか?」


だって、全身黒ずくめだったんだもん。
真っ黒くろすけが良かったかな?


「あの黒男が…?類のお兄さんだったんですか?」


『ビックリだよねー(笑)
実際に鎖外して逃がしてくれたの翠だし。』


「え?朱音がぶっ壊したんでしょ?」


『あんなの嘘に決まってるでしょ!
流石に鎖は壊せんわ!!』


あんな冗談を信じたの!?