「いつ見てもソックリだよな。」


「なんたって双子ですからね。」


「目も朱音にソックリだぁ!
類の遺伝子どこ〜?」


「「パパぁー!だっこだっこ〜!!」」


「はいはい、おいで。」


類に抱っこされて喜ぶ娘達。


その姿は小さい頃の
私と蒼空を見ている様で…。


おねぇちゃん。


『し…える……?』


声が聞こえた方を振り返る。


「朱音?どうかした??」


『今、蒼空の声が聞こえたの……。』


「せれなとあげはのおばちゃん〜?」


『そうよ〜?
叔母ちゃんはいつも見守ってくれてるからね?』


「「おばちゃん〜!」」


空に向かって小さい手を振る我が子を見て、
笑いと共に涙が溢れる。


「朱音が幸せか見に来たんだね。」


『…ッ……うん!』