『〜〜〜〜〜ッ/////』


「その顔、唆(そそ)る…。」


耳元で甘く囁く声は
まるで媚薬の様に危険な感じがする。

そして、招待客を見る事が恐ろしい。


「コホン…では、指輪の交換を。」


神父様にも目を合わせられないぃー!!!


「左手出して?」


なのに、平然と
指輪を嵌(は)めようとする類がムカつく!


だから、ムクれ顔で左手を差し出す。


「またキスされたい?
期待に応え…『ひ、左手出してー!』」


また類のペースに乗ってたまるもんですか!


私も類の左手に指輪を嵌めた。

類がデザインした、シルバーリング。

勿論、ダイヤの両隣には
ルビーとサファイアが埋め込まれている。