『…ハァ……。』


やっぱり許せるもんじゃないな…。


次は東条、自分を保てるか不安が募る。


ガチャ…


『…ッ!?』


部屋に入って来たのは
酷く窶(やつ)れた東条だった。


フラフラと
警察官に支えられながら椅子に座る。


『…痩せたね。』


声を掛けると
ゆっくり顔を上げて私と目が合った。


「お前…『双姫』どうしてここに。」


『直球に言うとアンタに会いに来た。
親に見捨てられたって聞いたけど??』


「あぁ、そうだよ。
笑いたいなら笑えよ…自業自得だってな。」


『そうだね。
アンタはそれだけの事をやったんだから。』


蒼空を殺したんだから。

それが間接的だったとしても変わりない。


「そう…だな。」


そう言う東条の頬に一筋の涙が見えた。


「すまなかった…。」


私は耳を疑った。