『ここか…。』


タクシーから降り、空を見上げる。


『…蒼空ならアイツらを許す?』


許しそうだな、あの子は優しいから…。


そう思いながら刑務所の中に入った。


『…面会をしたいんですが。』


受付に居る警察官に面会を求めた。


「どなたと面会されますか?」


『東条 魁と錦です。』


「分かりました、貴女のお名前は??」


『神崎 朱音です。』


「神崎…?失礼ですが被害者の…??」


流石、情報は行き届いてるもんなんだね。


『そうです。』


「…宜しいんですか??」


『はい。』


力強く頷いた。