だからこうして病室を抜け出したのです! 『大人しくなんて性に合いませんからね!』 鼻歌を歌いながら出口に近付く。 「神崎さーーーーーんーーーー!!!!!」 ヤバッ……この声は。 「病室に戻りなさい! まだ外に出るのは早いですよ!?」 私を執刀した柏羅先生、真白のお父さんらしい。 『い・やでーーーす♪♪』 だって、起きてから一回も外に出てない。 もう窓から外を見るのは飽きたんだもん。