愁斗side


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…

カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…


前の席から物凄いスピードで書く音が聞こえる。


どんだけ集中してんだよ…。
てか、何教科終わったんだ?


「おらー愁斗、人の事より自分の心配しろ!」


「うぃーす。」


と言ってももう終わるけどな!
朱音に叩き込まれたおかげで楽々解けたし!


最後の一問に目を通そうとした瞬間、


カラン…


『光ちゃん、終わったよ。』


嘘だろ…?

俺が終わる前に五教科全部終わったのか?


「答え合わせすっから待っとけ。
まだ愁斗は終わってねぇから。」


『え!?まだ終わってなかったの!!??』


「後一問で終わるわい!!」


悔しくて最後の一問と睨み合いながら
手を動かし、問題を解いた。


愁斗sideEND