双覇(玲、燐、類、李樹)・真白side


「愁斗は大丈夫でしょうか…。」


「あれ?朱音もなんでしょ??」


「アイツは問題ねぇーよ。
こん中で一番頭が良いんだからな。」


「問題ありなのは愁斗だけぇ〜(笑)」


朱音と愁斗の追試が終わる迄、
倉庫で待ってる俺らは語る事にした。


「類、そんなとこ居ねぇでこっち来いよ。」


「無理。」


即答かよ。
長い間真白と居んのにまだ慣れねぇもんだな。


「気にしないで!
誰だって苦手な物とかあるもんなんだから!」


「類も真白さんのように心に余裕を持ちなさい。」


「余裕…?」


「朱音の事も少し余裕持てよ。

お前、態度が極端過ぎて分かんねぇんだよ。
朱音なんか全然気付いてねぇーからな?」


「周りから見たら分かりやすいんだけどね。
朱音は超鈍感だから(笑)」


「だから、落としがいがあるんだよ。」


「「「「「…は?」」」」」


「言っとくけど邪魔しないでね。」


類は俺らをすり抜け、自分の部屋へ閉じ篭った。


双覇(玲、燐、類、李樹)・真白sideEND