「何でも一生懸命がんばるお前がやめるなんて、そんなにバスケ部はあわなかったのか?」


「バスケ部が合わなかったんじゃないです。」


「じゃあ何が?」


いい加減察してほしいなぁ。


「はぁ~」


そうわざとらしくため息をつき、


「顧問とあわなかったんですよ!」


と、言い放った。担任が顧問と仲がいいのは知っている。


(ごめんなさい先生。)


「あぁそうか、まあそういうこともあるよな!」


そう返事をした担任は、一生懸命言葉を探しているように見える。


「じゃあ次はどの部活が希望だ?」


「理科部…ですかね?」