「まぁ、来たいやつだけ来ればいいんじゃない?」


「もう、そういうこと言わないの!」


二人の会話に入り損ねた私は、ボーっと外を見ることしかできなっかった。


「あっ!」


突然日和先輩が大きな声を出した。


「ごめん!今日先生に呼び出されてるんだった。」


「そういうこと早く言えよな。」


氷雨君がそういうと、急いで教室を飛び出していった。


「初日から二人きりか…」


そんな氷雨君のつぶやきは、もちろん私には聞こえなかった。