「ずっと、好き、だったんだ…」


うん。


「良かったら、付き合って下さい…!」


うん…、ごめんなさい。


良い人なんだって分かってる。


分かってるよ。


―――でもね、ごめんなさい…。


「あたし、ずっと、好きな人が、いるの……。」


だから、ごめんなさい…。


今、泣きそうになってるあたしを前に、大丈夫だよって。ありがとうって、そう微笑んでくれる優しい人。


周りからはきっと、どうしてOKしなかったの?って言われるんだと思う。


だけど、やっぱりダメなんだもん。


いつだって、あの人の顔が思い浮かんできて。


いつだって、あの人の優しい声が頭に響いて。


あたしだって、幸せな恋したいんだよ…。