「どこ行きますー?」


「どこでもいいよ。」



2人のやり取りを
息をひそめて聞く。



「お前はどこがいいー?」



「え?」



「居酒屋〜どこがいいー?」



「私もどこでもいいよ」



「もおーじゃ、
いつものとこでいいですー?」


その言葉を無視する先輩。



「いいです?」


もう一度聞かれると
あぁ。とだけ答えた。


ちょっと走ると
居酒屋街から外れた
個人でやってるお店についた。