それからなんとか
レンさんとも打ち解けて
3時間飲んだ所で
解散することになった。



「じゃ。」



そう言ってタクシーを
止めようとしたら、



レンさんにお金を渡される。



「え?大丈夫ですよ?」



「いや、急だったし
来てくれてありがとう。」



もらうのを戸惑っていると



「レンさん会社の社長さんだから
もらっときな!」



あ、お金持ちなんだ。
レンさんの顔を見ると
もう一度差し出された。



「じゃ、すみません。
ありがとうございます。」



お金を受け取ると
ちょうど代行も来たので
2人は車に戻って行った。


ほろ酔いでタクシーにゆられ
なんだか普通の人だったなと
思い返し、多くもらってしまった
タクシー代をどうやって
返そうか考えていると
家についた。


その日はそのまま
お風呂に入ってすぐに寝た。



楽しかった。


また会えたらいいな
なんて思ってしまった。