『いえ。俺も医者なんで、
  わかってます。あっ、
  咲起こしますか?』

希「そうよね!起こさなくていいよ。
  で、今日は咲さんどうしたの?」

 『つわりが始まったんですけど、
  どうも重いみたいで…。何にも
  食べれないし、飲めないんです…。』

希「そう…。じゃあ、取り敢えず
  診察しちゃうわね。診察台に
  寝かせられる?」

 『あっ、はい。』

咲を診察台まで連れていく。

本当に最近軽くなった気がする。

藤「じゃあ、赤ちゃん見ようかな。」

そう言ってテキパキと仕事をこなす先生。

そうしているうちに咲が起きた。

咲「んっ…葵?」

 『あっ、咲起きた?』

咲「葵、気持ち悪い…。」

 『先生少し起こしてもいいですか?』

希「いいわよ!咲さん吐けるときは
  しっかり吐いてね?」

咲「ウッケホッケホッケホッケホッケホッケホッ…」

 『出なそうだな…。先生ゴム手袋とか
  ありますか?』

希「ええ、少し待っててね?」

俺が咲の背中をさすってるために、
取りに行ってくれる藤先生。

希「はい、取ってきたわよ。」

 『あっ、ありがとうございます!
  咲いい?』

咲は首を降る。

咲「ケホッケホッイヤ!ケホッケホッ…イヤ…。」