【日向葵】

部活が終わり、家に帰ったら、
留守電が入っていた。

葵「もしもし、父さんだけど、
  葵結が入院になったから入院
  セットを病院まで届けてほしい
  んだけど…。」

そこで留守電は切れていた。

だから、折り返し父さんに連絡を
することにした。

 『もしもし?』

葵「日向葵帰ってきたのか?」

 『うん、今さっき。』

葵「留守電聞いたからかけ直して
  くれたのか?」

 『うん。葵結はどれぐらいの入院に
  なりそう?それによって洋服を
  持って行く量が変わるんだけど…。』

葵「最低でも、一週間は入院かな…。
  悪いな、部活で疲れてるのに…。」

 『これくらい平気だよ。』

葵「じゃあ日向葵頼んだよ。
  葵結の部屋はいつものところ
  だから。」

 『わかった、じゃあ準備して急いで
  行くね。』

葵「あぁ、頼んだ。」

父さんの電話を切り、葵結の入院
セットを準備する。

双子だからか、俺らはこういうことも
なんとも思わない。

葵結は恥ずかしがっているのかも
しれないが、俺はなんともない。

♪~~~~フフン~~~~~♪

鼻歌を歌いながら用意して、
葵結の病室に向かった。

 『葵結~、入院セット持ってきたぞ。』 

結「あっ、日向葵!ありがとう。」

 『顔色少し悪いな。大丈夫か?』

結「さっきちょっと発作起こしたから
  かもしれないけど、大丈夫だよ。」

 『そっか…。』

結「日向葵って年々パパに似てきてるよね。」

 『そうか?』