咲も喘鳴が酷いな…。

 『咲、喘息起きたでしょ?』

咲「お、起きてないもん。」

動揺しているの丸わかり。

 『本当のこと言わないと怒るよ?』

咲「もう、怒った顔してるもん。」

 『診察したからわかるんだよ?』

咲「……ボソッ)発作起きたよ。」

 『はい、よく言えました。』

咲もさっさと正直になればいいのに…。

口に出すと咲が怒るから内緒。

咲も入院かな…。

どうしようか悩むところだな…。

まあ、咲はいいか。

今から採血とかしてしまおう。

 『咲、入院と今から検査どっちが
  いい?』

咲「どっちも嫌。」

 『どっちもはなし。どっちか。』

咲「じゃあ、今から検査する。」

 『わかった。じゃあ今から検査のやつ
  持ってくるから、葵結、咲が逃げないか
  見張ってて。』

結「わかった。」

葵結に咲のことを見てもらっている
間に急いで検査キッドを取りに行く。

すぐに用意して、採血を始める。

さすがに葵結と姫がいるから
おとなしくやらせてくれた咲。

毎回こんな風だといいんだけどな
と思いつつ、姫の診察に移った。

姫は熱だけだったから、入院は
せずに薬だけを出して、連れて帰る
ことにした。

【葵】END