【日向葵】

龍「大丈夫かな?葵結…。」

 『お前は心配しすぎだ。』

龍「心配するだろ?もし、彩華が
  風邪引いたらお前は心配しないのか?」

 『心配するさ。』

龍「それと同じだろ?」

そんなこと言われても、あんまり
彩が風邪を引かないからで…。

朝、葵結が体調が悪いと伝えてから
ずっとこのさまの龍。

葵結を溺愛しているのもわかるけど、
授業中にこうやっては話しかけてくるのは
やめてほしい。

特に、今日は体育がないから余計に
会う機会がない。

俺だって、綾に会いたいっつ~の。

試合が終わってから告白しようと
決めていたのに、骨折してしまって、
格好悪いときに告白するのも
嫌だったから、治ってからにしようと
思って今に至る。

今日こそ練習が終わり次第、
告白するつもりだ。

龍「てか、本当に彩華に告白する
  のか?」

 『当たり前だろ?お前とは違う
  からな。』

龍「フラれたらどうするんだよ。」

 『そのときはそのときで考える
  から気にしてない。』

龍「その自信俺にも分けてほしいよ。」

 『お前も葵結が違うやつのものに
  なる前に告白したらどうなんだ?』

龍「そうだよな…。」

 『双子の片割れの俺が言うんだから
  フラれねぇよ。』

龍「フラれたら?」

 『俺が慰めてやるよ。』

龍「日向葵に慰められるのも嫌
  だけどな(笑)」

そんなこと話しながらいたら、
今日の授業が終わった。