龍「えっでも…。」

 『大丈夫だから。ね?』

龍「はい、じゃあ。」

 『彩ちゃんは?』

彩「龍平が行くなら…。」

 『じゃあ決まりだね。
  葵が車に先に行ってるから急ごう?』

彩&龍「はい!」

なるべく急いで葵のところに向かう。

葵「咲、こっちこっち。」

葵が私を呼ぶ声がする。

葵「咲体調は?」

 『そんなことより、早く日向葵の病院に
  行こ!』

葵「帰ったら覚えとけよ。」

嫌です。

覚えておきません。

そんなことを心で言いながら、助手席に
乗る。

家族で出かけるとき、必ず私が助手席
だから、日向葵が姫華のシートベルトを してくれる。

葵「じゃあ行くぞ。」

ゆっくり車が走り始めた。

車の揺れで眠くなってしまい、気づいたら
寝てしまっていて、起きたら病院に
着いていた。

病院は私たちが働いているところの
整形外科外来。

??「葵どうしたんだ?」

葵「あぁ、日向(ヒュウガ)か…。
  息子が怪我したみたいで、
  見てくれないか?」

向「あぁいいよ。じゃあ
  早速連れてきて。」

葵「悪いな…。」

向「お安いご用さ。」

今のは葵と同期の
彦坂 日向(ヒコサカ ヒュウガ)先生。

整形外科で働いている。