彩「その調子!頑張れ~!」

結「頑張れ~!」

二人が応援する中、相手チームが日向葵を
転ばせた。

彩「日向葵!」

彩ちゃんが思わず声をあげる。

日向葵は格好悪いところを見られたく
ないのか、足を痛そうにしつつ、
起き上がる。

彩「日向葵大丈夫かな…。」

結「どうだろう…。大丈夫だと
  いいけど…。」

日向葵が転んだところがちょうど
ペナルティーエリアだったのでPKに
なった。

でも、PKは日向葵が蹴らず、龍くんが
蹴った。

キーパーは読みが外れ、龍くんの蹴った
ボールはゴールに入った。

 「「「「キャ~ッ」」」」

さっき日向葵が入れたときのように
歓声がわく。

それから何度も攻めたが結局得点は
入らず2-0で日向葵と龍くんのチームが
勝った。

私たちと彩ちゃんは日向葵と龍くんの
もとへ駆け寄る。

彩「凄かったよ二人とも!
  格好良かった!」

結「うんうん!」

日「サンキュー。アイテテテ…。」

葵「さっき転んだときに怪我したのか?」

日「そうみたい…。」

葵「どう?見せてみろ。」

葵が日向葵の足の状態を見ている。

葵「折れているかもしれねぇから
  このまま病院に行くぞ?」

日「そんな…。」

葵「お前は無理しすぎなんだよ…。」

そう言いながら軽々日向葵を担いで
車に行った。

 『良かったら、彩ちゃんと龍くんも
  どう?』