葵「咲、そろそろ体調悪いんだろ?」

 『ううん。大丈夫だから。お願い
  最後まで日向葵を応援したいの。』

葵「そんなこと言っても咲の体調が
  最優先だから…。」

 『私が大丈夫って言ってるんだから
  大丈夫。』

葵「じゃあ後半はこうだな。」

観客席に座り、葵は自分の上に私を
乗せた。

 『こんなの恥ずかしいよ。』

葵「車に戻るのとどっちがいい?」

 『意地悪。』

葵「咲のためだ。何とでも言え。」

姫「ママずるい。姫もパパの
  お膝の上乗るの!」

葵「ママは今あんまり体調が
  良くないんだ。だから、姫は
  帰ってからでもいい?」

姫「パパ約束だよ?」

葵「わかった。約束。」

さすが。病院で小さい子と話すのに
慣れているからか、姫華の扱いも上手。

人「ママ体調悪いの?」

 『ちょっとだから大丈夫だよ。』

人「パパお医者さんなんだから、
  早くママを治してよ!」

葵「そんなこと言われても…。
  今病院セットがないんだよ…。」

人「えぇ~いつも持ってるのに?」

葵「今日は家においてきちゃったんだ…。
  ごめん…。」

親子の会話じゃないよこれ。

そんなこと思いながら咲人と葵の会話を
聞いていた。

咲人と葵の会話を聞いていたら、後半が
始まった。

日向葵と龍くんは前半で疲れたのか
少しスピードが落ちてきている。

彩「こら!二人とも。なに疲れている
  のよ!」

結「頑張ってよ!」

またもや彩ちゃんと葵結から喝が入った。

そうすると前半のペースに戻った。