「うん。俺のより全然ふわっふわ」


「もっ、もう許してください!」


よくわからないセリフを言って、俺の手に小さな手で触れる。


「あ、ごめん。さわりすぎた?」

「いえ…」


勢いよく立ち上がった空ちゃんがキッチンに行ってなにかし始める。


少しして香ばしい匂いがして、コーヒーを入れてるんだと気づく。



「どうぞ」

「ありがとう」