そしてようやく状況がわかったのか、慌てて体を起こす。


「まだ具合悪いでしょ?…大丈夫?」


「うん…たぶん…」


そんなことを言うけど、敬語じゃないところを見るかぎり、まだ大丈夫ではない。


「じゃないかも…」


ほら、やっぱり。


そう思った俺の肩に、わずかな重みを感じた。


隣を見ると、目をつむったまま俺の肩に空ちゃんがよっかかっていた。