空太が目を閉じるけれど、私はまた考え出して目を閉じられなかった。
空太の顔をじっと見ていると、まるで自分がしたいと思っているみたいで恥ずかしくて空太に背を向けた。
そしたら、腰に空太の腕が回されて、距離をぐっと近くする。
「なんでそっち向くの?」
「…なんでもない」
ドキドキして、とは口がさけても言えなくて悟られないように落ち着いて言う。
「じゃあこっち向いて」
暗いから顔は見えないだろうと思い、言われるがままに後ろを向く。
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