「じゃあ、少しだけ」 「はい、どうぞ」 結局、俺はマンションに入って、空ちゃんの隣を歩いた。 エレベーターに乗って、空ちゃんが細長い指でボタンを押す。 [28] そう書かれたボタンが光り、驚いた。 ボタン、28までしかないんだけど。 もしかして、最上階!? 空ちゃん家って、もしかしたらとんでもないお金持ち!?