情けねえ…俺。
俺は麻由の後ろを歩いた。
学校に着くと、竜也の彼女の声が聞こえた。
どうしたんだ?
俺は走って下駄箱に向かった。
そこにいたのは、息ができなくて苦しそうに倒れてる流星だった。
「おい、流星!どうしたんだよ!」
俺は流星の元へ走った。
俺の声を聞いた流星は安心したかのように意識を手放した。
なんだこれ…?
流星の隣に転がっていたのは、ボロボロになった流星のシューズ。
「おい、麻由!」
俺はもしかしてと思って、麻由の方を向いた。
麻由は目を丸く見開いて突っ立っていた。
麻由は俺と目が合うと、勢いよく逃げ出した。
「流星!流星!」
隣では竜也の彼女が必死に流星の名前を呼んでいる。
「お、おい、とりあえず保険室に連れてく。お前は先生呼んでこい!俺が連れてくから!」
「う、うん。わかった。」
「しっかりせろよ。大丈夫だから。」
俺は竜也の彼女の肩をポンっと叩いた。
そして俺は流星を抱き上げて急いで保険室に運んだ。
先生が来ると、先生は救急車を呼んだ。
それからは、俺もあまり覚えてない…。
突然のことで、頭が混乱して、何も考えられなかった。
ただ1つ考えられたのは。
麻由が流星のシューズをやったこと。